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月夜の時間
第5章 嫉妬
「亜里沙だけにある 良いところあるよ。

だから自信もてよ。」

「え?どんなところ?」

「まだ何も知らないトコだらけだけど

お前の目が好きだ。真っ直ぐ見て来るところ。

2つ目は 鈍いところ」

「褒めてない、それ…」

「そうかな?」

いつもは賢治君から手を繋ごうと言われるけど

今日は何も言わずに手を差し出してくれた。

答えるように亜里沙も手を差し出した。

賢治君って怖いように見えるけど

真面目な人なんだ…
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