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仕事終わりは癒しの時間
第9章 Blue eyes

時間になって番号順に会場に入っていく。
チケットの整理番号は100番台だったので、かなりステージに近い。

最前列は柵があるものの、ステージとは手を伸ばすと届くくらい。
お客さんは女の子が多いけど、男の子も意外と居てるみたい。

「ヤバい、近い…これならピック取れるかな」

1階も2階部分もお客さんで埋め尽くされ、外は寒いのに、熱気で汗をかきそうなくらい暑い。
『まもなく開演いたします』とアナウンスが入ると、会場の期待感はより高まった。

今か今かと待ち望んでいると、突然照明が消された。
カーンカーンと教会の鐘のSEが流れ、心音のような音がどんどん大きくなり、お客さんの期待を煽っていった。
急にスポットライトが照らされ、ステージ上に山岡さんが立っており、客席からは歓声が上がった。

「皆さんこんばんは!Blue Eyesです!新年明けまして1発目のワンマンライブ『リスタート』!お前ら全員かかってこい!!」

「「わーーーっ!!」」
「ぐえっ!!」

演奏が始まると同時にお客さんがステージの方に押しかけてきて、押しくらまんじゅう状態に。
このままじゃ、押し潰される…。


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