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Sな彼女
第10章 ホテルにて -5-

いつの間にか眠っていたようだ。

目を開けると、裸の女性が俺の髪を撫でていてビクッとなった。

「眠い?」

「……もう眠くない」

岬は微笑んだ。

「凄かったね、りょおちゃん」

「何が?」

「セックスの最中のりょおちゃん、凄くエロくて、綺麗で、可愛かった。見てて凄く興奮しちゃった。おしり、気持ち良かった?」

「始めは怖かったけど、俺も興奮した」

「今度はもっと気持ちよくしてあげるね」

岬は意地悪っぽい笑みを浮かべだ。

「また会える?」

俺は聞いた。

女性経験は無い訳では無い。
が、両手を縛られたり、目隠しされたりもしたのは初めての経験で不安と恐怖を感じたが、岬の俺に触れる手つきが優しくて、結果、快楽に溺れてしまった。

岬は嬉しそうに笑ってキスをした。

「りょおちゃんが会いたくなったら、いつでも。その身体に、もうあたし以外の人とは寝れないように刻みつけてあげる」
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