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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第14章 烈しさと切なさと、愛しさと
男が指を口に銜え、意味ありげな視線を寄越す。あれほど求め合い幾度も官能の極みを味わった後だというのに、男の美しい双眸には、いまだ情欲の焔が燃え盛っている。熱を帯びた瞳で見つめられ、女の秘められた狭間からまた新たな蜜が滲み出し、女は我知らず頬を染めた。
「そなたは身体のどこもかしこもだけでなく、涙さえも甘美なのだな」
意味深な流し眼と共に寄越された科白に、女が白い頬にかすかに血を上らせた。
恥ずかしげに瞳を伏せる女の耳許をねっとりと嬲りながら、男が更に扇情的な台詞を囁く。
「そなたは身体のどこもかしこもだけでなく、涙さえも甘美なのだな」
意味深な流し眼と共に寄越された科白に、女が白い頬にかすかに血を上らせた。
恥ずかしげに瞳を伏せる女の耳許をねっとりと嬲りながら、男が更に扇情的な台詞を囁く。