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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第14章 烈しさと切なさと、愛しさと
「中殿さまは今はこの国で最高の地位にいらっしゃる女性です。宮殿の書庫には清国から渡ってきた最新の本が並んでおり、お望みであればいつでもご覧になれるのではありませんか。わざわざ曹さんの本屋までお行きになる理由はありません」
「本だけじゃなくて、おじさんと話がしたいの」
ファソンが真顔で言うと、チェジンはますます怖い顔になった。
「そのようなことは殿下(チヨナー)の前では絶対におっしゃってはなりませんよ? 幾ら相手が曹さんでも、殿下が本気でお怒りになっては困りますから」
「本だけじゃなくて、おじさんと話がしたいの」
ファソンが真顔で言うと、チェジンはますます怖い顔になった。
「そのようなことは殿下(チヨナー)の前では絶対におっしゃってはなりませんよ? 幾ら相手が曹さんでも、殿下が本気でお怒りになっては困りますから」