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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第14章 烈しさと切なさと、愛しさと
ファソンが吹き出した。
「おじさんは、どうしたって〝おばさん〟には見えないわよ。おかしなことを言うのね、チェジンは」
「ですから、そういう問題ではなくて」
流石に国王に対して〝殿下が曹さんに嫉妬するから〟などとは不敬過ぎて言えるはずもない。
ファソンは無邪気な笑みを浮かべているだけで、我が身がそこまで一国の王を骨抜きにしているのだとは考えてもいないようだ。もっとも、そういう無垢というか天真爛漫なところもまたファソンの魅力の一つなのだが。
「おじさんは、どうしたって〝おばさん〟には見えないわよ。おかしなことを言うのね、チェジンは」
「ですから、そういう問題ではなくて」
流石に国王に対して〝殿下が曹さんに嫉妬するから〟などとは不敬過ぎて言えるはずもない。
ファソンは無邪気な笑みを浮かべているだけで、我が身がそこまで一国の王を骨抜きにしているのだとは考えてもいないようだ。もっとも、そういう無垢というか天真爛漫なところもまたファソンの魅力の一つなのだが。