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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第4章 突然の見合いと家出
「そういう問題じゃないんだよ、ファソン」
ガンドクは漸く呼び慣れた親しげな呼び方でファソンを呼んだ。
「あんたがどこのお嬢さんか、あんたの親父さんがどれだけお偉いさんなのか。儂は今まで敢えて拘ることはなかった。だが、それは、あんたが客にすぎなかったからだ。仮にも店で働くとなりゃ、あんたの身許がどういうものなのかっていうことをしっかりと考える必要があるのは雇用主の立場としては当然だと、これは判るだろう?」
「それはそうだけど」
ガンドクは漸く呼び慣れた親しげな呼び方でファソンを呼んだ。
「あんたがどこのお嬢さんか、あんたの親父さんがどれだけお偉いさんなのか。儂は今まで敢えて拘ることはなかった。だが、それは、あんたが客にすぎなかったからだ。仮にも店で働くとなりゃ、あんたの身許がどういうものなのかっていうことをしっかりと考える必要があるのは雇用主の立場としては当然だと、これは判るだろう?」
「それはそうだけど」