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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第15章 恋敵
応えた後で、しまったと後悔しても遅い。身分が違うとはいえ、所詮はこの本屋の主人も男だ。ファソンのような小娘が漢字だらけの本を読むことを毛虫のように嫌うのではないかと思ったのだ。
しかし、ガンドクは違った。彼は笑みをますます濃くし、大きな手でファソンの頭を撫でた。
―両班のお嬢さんの中にも、そんな毛色の変わった子どもがいるんだな。お嬢ちゃん、女でも本が読みたけりゃ、どんどん読めば良いんだよ。今に世の中が変わって、女でも学問もできる時代が来る。そのときのために、今からしっかりと色んな本を読んで学んでおくと良い。
しかし、ガンドクは違った。彼は笑みをますます濃くし、大きな手でファソンの頭を撫でた。
―両班のお嬢さんの中にも、そんな毛色の変わった子どもがいるんだな。お嬢ちゃん、女でも本が読みたけりゃ、どんどん読めば良いんだよ。今に世の中が変わって、女でも学問もできる時代が来る。そのときのために、今からしっかりと色んな本を読んで学んでおくと良い。