この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第15章 恋敵
橋の修復に限らず、南に干ばつと飢饉が広がっている地方があると聞けば、すぐに王室から救済費を出し、疫病が流行っていると報告があれば内医院から医官を派遣し、十分な薬を与えた。
これまでの王は民から搾取することばかりしか考えていなかったが、この若い王は違うと、民たちが〝聖君(ソングン)〟として賢宗を慕い始めていることは確かである。
ファソンの言葉に、ミョンソは笑った。
「ご自身が大変なときに仕える者たちのことまでご心配なさるとは、いかにも中殿さまらしい」
これまでの王は民から搾取することばかりしか考えていなかったが、この若い王は違うと、民たちが〝聖君(ソングン)〟として賢宗を慕い始めていることは確かである。
ファソンの言葉に、ミョンソは笑った。
「ご自身が大変なときに仕える者たちのことまでご心配なさるとは、いかにも中殿さまらしい」