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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第15章 恋敵

「申し訳ございません。私の監督が行き届きませんことで。中殿さまには大変ご無礼を致しました。どうぞお許し下さいませ」
「崔昭容さま。いかに国王殿下のご寵愛を得られたからと増上慢になるのはいかがなものかと存じます。中殿さまは領相大監さまのご息女であり、国母でおわします。たかだか後宮入りして半月ほどの崔昭容さまとは格が違うのですよ」
仮にも側室相手に女官が利く口ではないことは判っていた。すると、崔尚宮を守るように先導していた尚宮がキッとなってチェジンに詰め寄った。
「崔昭容さま。いかに国王殿下のご寵愛を得られたからと増上慢になるのはいかがなものかと存じます。中殿さまは領相大監さまのご息女であり、国母でおわします。たかだか後宮入りして半月ほどの崔昭容さまとは格が違うのですよ」
仮にも側室相手に女官が利く口ではないことは判っていた。すると、崔尚宮を守るように先導していた尚宮がキッとなってチェジンに詰め寄った。

