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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第15章 恋敵

「それでは、はきと申し上げます。そちらのお方と我が中殿さまでは、所詮、競い合いにもなりません。国王さまは今はまだ珍しい花を手折るのに夢中でしょうが、直に飽きられるでしょう。ご寵愛を得たと良い気になっていられるのも今の中ですわよ」
「何だと、あまりといえばあまりの罵詈雑言、聞くに耐えぬ」
朴尚宮が手を振り上げた。刹那、ファソンは考えるより先に動いていた。
パァーン。頬を打つ乾いた音が響き渡り、その場に居合わせた者たちは一様に蒼褪めた。
「何だと、あまりといえばあまりの罵詈雑言、聞くに耐えぬ」
朴尚宮が手を振り上げた。刹那、ファソンは考えるより先に動いていた。
パァーン。頬を打つ乾いた音が響き渡り、その場に居合わせた者たちは一様に蒼褪めた。

