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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第4章 突然の見合いと家出
洗練された端正な風貌の貴公子ではあるけれど、彼の雰囲気からは世慣れない若さまといったものが漂っている。仕事探しには間違っても役に立ってくれそうにはない。それでも申し出てくれた彼の親切は嬉しかったので、素直に礼を言った。
「ありがとう。でも、良いの。自分で何とかするから」
ファソンは微笑み、また踵を返そうとした。
「待てよ」
と、今度は行く手を塞ぐように前方に立つ。いささか強引なその態度に、ファソンはムッとして彼を睨んだ。
「ありがとう。でも、良いの。自分で何とかするから」
ファソンは微笑み、また踵を返そうとした。
「待てよ」
と、今度は行く手を塞ぐように前方に立つ。いささか強引なその態度に、ファソンはムッとして彼を睨んだ。