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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第15章 恋敵
あの時、後悔した。どうせ避けられない事態だったのなら、何故、もっと早くにファソンに側室を迎えることを伝えなかったのか。カンが打ち明けた時、既にファソンはそのことを知っているようだった。
当然だ。ファソンの父は領議政であり朝廷一の実力者だし、他からでも耳に入らないはずがない。何しろ、女嫌いで通っていた国王がやっと王妃を迎え、その上、側室を持つことになったのだ。しかもファソンを迎えてからは頑なにこれまた側室を拒んでいたため、今回の側室入宮は王宮中どころか都の民たちの間でさえ噂になっているという。
当然だ。ファソンの父は領議政であり朝廷一の実力者だし、他からでも耳に入らないはずがない。何しろ、女嫌いで通っていた国王がやっと王妃を迎え、その上、側室を持つことになったのだ。しかもファソンを迎えてからは頑なにこれまた側室を拒んでいたため、今回の側室入宮は王宮中どころか都の民たちの間でさえ噂になっているという。