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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第15章 恋敵

凜蓮は首を振った。窺うようにカンを見上げる。やはり国王を怒らせないかと案じているようである。
「案ずるな。朕は怒らぬと約束した。これでも男だ、約束は守る」
微笑むと、凜蓮はまた安堵したように小さく微笑み、話し出した。
可愛い、と思った。ファソンには口が裂けても言えないけれど、仮にファソンと出逢わなければ、自分は今宵、確実にこの娘に手を付けていた。彼の熱愛する妻のように絶世の佳人というわけではないが、独特の愛嬌がある。
殊にどこか地味で淋しげな顔立ちが笑うと、可愛さを増すようだ。
「案ずるな。朕は怒らぬと約束した。これでも男だ、約束は守る」
微笑むと、凜蓮はまた安堵したように小さく微笑み、話し出した。
可愛い、と思った。ファソンには口が裂けても言えないけれど、仮にファソンと出逢わなければ、自分は今宵、確実にこの娘に手を付けていた。彼の熱愛する妻のように絶世の佳人というわけではないが、独特の愛嬌がある。
殊にどこか地味で淋しげな顔立ちが笑うと、可愛さを増すようだ。

