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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第15章 恋敵

自分たちは元から決められた許婚者も同然だったのに、見も知らぬ相手と結婚することを厭い、見合いをすっぽかした。言わば自分たちの手で縁を断ち切ったはずなのに、二人は見合いをするはずであった同じ日、まったく別の場所で見知らぬ者同士として出逢ったのだ。
縁とは、そういうものなのだろう。本当に宿命で結ばれた相手との縁は幾ら断ち切ろうとしても断ち切れず、何度別れても、必ずまた、どこかで引き寄せられるように出逢う。それは運命とも言い換えられる。
縁とは、そういうものなのだろう。本当に宿命で結ばれた相手との縁は幾ら断ち切ろうとしても断ち切れず、何度別れても、必ずまた、どこかで引き寄せられるように出逢う。それは運命とも言い換えられる。

