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第16章 嫁と姑

―ここに集まった皆は身分も立場もそれぞれ違う。さりながら、何かの縁があって、当代の国王殿下にお仕えするべく、こうして同じ屋根の下で暮らすことになったのだ。縁ある者同士、どうか互いの脚を引っ張るようなことをせず、国王殿下のおんために忠勤を励んで欲しい。若い者は年嵩の者を敬い大切にし、年長者は同様に若い者をよく指導し、労ることを忘れるな。これより後は、後宮の掟から鞭打ちを最高として、それ以上の苛酷な刑罰を廃止するものとする。




　最後のひと言には、どよめきが洩れた。年配の尚宮の中には涙している者もいた。