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第16章 嫁と姑

　カンの側にいると決めた一年前、たとえ彼の愛を他の女と分け合うことになっても我慢できると思った。事実、ファソンなりに努力はしたつもりだ。でも、努力しても後宮改革のように上手くはゆかなかった。





　自分の感情や想いを抑え込むには、ファソンはカンを好き過ぎたのだ。王を恋い慕う心が強すぎて、自分は中殿としてはあるまじき醜い感情―嫉妬に苛まれ続けている。