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第16章 嫁と姑

「側室に嫉妬をしても憎んでも、それは自然な心の動きゆえ、気にすることはない。されど、それを表に出してはならぬ。そいういうことにございましょうか、大妃さま」


「そうだ。やはり、息子が見込んだ娘だけはある。物分かりが良い」


　と、ここでも大妃はまた息子自慢をして、ファソンを苦笑させた。



「私の言葉を信じろ。これでも主上を生んだ母親だ。息子の好みは知っている。主上はいずれ遠からぬ中に、そなたの許に戻ってくる」