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第16章 嫁と姑

「朴尚宮は後宮に古くから仕える尚宮の中でも、とりわけ気性の荒いことで知られております」

「その朴尚宮とやり合ったというのだから、なかなか肝の据わった女官ではないか」

「その娘、私は敵に回したくない相手のように思います」

「さりながら、馬尚宮。中殿はその朴尚宮をまんまと手なずけて、今では朴尚宮は年若い中殿を神か仏のように崇め奉っているそうな」


「さようにございますか」

　馬尚宮が細い眼をまたたかせた。