この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第16章 嫁と姑
「きっと大丈夫よ」
凜蓮の必死さを思えば、安易な慰めはかけられない。けれど、ファソンは思うのだ。
「本当に彼があなたを愛して必要としているなら、必ず受け容れてくれるわ」
言葉を選びながら続けた。
「だって、あなたは自分から望んで後宮に入ったわけではないんだもの。しかも、あなたの身は潔白なのだから、きっと彼もあなたの言い分を信じてくれるはずよ。だから、勇気を出して、今度こそ彼の胸に飛び込んで。そして、もう二度と、大好きな男の手を放しちゃ駄目よ」
凜蓮の必死さを思えば、安易な慰めはかけられない。けれど、ファソンは思うのだ。
「本当に彼があなたを愛して必要としているなら、必ず受け容れてくれるわ」
言葉を選びながら続けた。
「だって、あなたは自分から望んで後宮に入ったわけではないんだもの。しかも、あなたの身は潔白なのだから、きっと彼もあなたの言い分を信じてくれるはずよ。だから、勇気を出して、今度こそ彼の胸に飛び込んで。そして、もう二度と、大好きな男の手を放しちゃ駄目よ」