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第18章 哀しい恋の歌

　チェジンが涙をぬぐい端座した。




「中殿さま、人の幸せはそれぞれです。嫁いだ姉も、畏れ多くも中殿さまにおかれましても、ただ一人の殿方と出逢い連れ添われ、とてもお幸せそうに見えます。ただ、私はそういう女としての生き方より、己れの才覚次第で時に政にさえ影響を与えるほどの力を持つ後宮女官として生きる道の方により魅力を感じるのです」