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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第18章 哀しい恋の歌
「さようにございますね。中殿さまはご書見がお好きなのですから、栞にでも仕上げれば、いつでもお花を見ることができますし」




 女郎花はしばらく文机の上を彩っていた。その日の言葉どおり、ファソンはカンとの大切な想い出の花を押し花にして、趣味の読書の際の愛用の栞として使った。

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