パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第19章 嵐の予感

　大の大人でも震え上がるような怒声に、ファソンは眉をひそめた。すぐ背後を歩いていたチェジンを差し招く。


「一体何事なのか訊いてみて」


「畏まりました」



　チェジンは頷き、足早に前方に近づいていった。見れば、そこには二十代前半ほどの女官とまだ十歳にもなっていないであろう幼い少女がいた。どうやら、女官に少女が叱責されているようである。