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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第19章 嵐の予感
「学びたくても貧しさゆえに学べない民もたくさんいるわ。それに、男だけでなく女性にも学ぶ機会を持てるようにしたい。私もチェソンもただ女というだけで、本を読むことさえ親の眼を盗んでしなければならなかった。そういう世の中を少しでも変えてゆきたいわ」
「そうだな、そなたの言うとおりだ。私も王族や両班という一部の者だけが優遇される社会はどこか間違っていると常々思ってきた。学問所だけではなく、隷民―民が家畜のように平然と売買されるのも間違っているはずだ。時間はかかるかもしれないが、そういう世の中の不条理を私の代で少しでも改善してゆけたならと考えているよ」
「そうだな、そなたの言うとおりだ。私も王族や両班という一部の者だけが優遇される社会はどこか間違っていると常々思ってきた。学問所だけではなく、隷民―民が家畜のように平然と売買されるのも間違っているはずだ。時間はかかるかもしれないが、そういう世の中の不条理を私の代で少しでも改善してゆけたならと考えているよ」