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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第19章 嵐の予感
実際には、人見知りどころか、誰とでもすぐに打ち解けてしまうファソンだ。
―この男の言うように中宮殿に本当に閉じ込めておけるものなら、とっくにそうしていただろうに。
結婚して二年を経た今でも、ファソンはチェジンさえ連れず一人で町中に出かけていることは再々だ。ファソンが外出した日は、カンは行き先と誰に逢ったかはきちんとミン尚宮から報告させている(誰に逢ったかまでは余計だと言われそうだが、これは断じて嫉妬ではない。妻引いては王妃の身の安全のために王は知っていなければならないと思うからだ―とカンは自己弁護をしている)。
―この男の言うように中宮殿に本当に閉じ込めておけるものなら、とっくにそうしていただろうに。
結婚して二年を経た今でも、ファソンはチェジンさえ連れず一人で町中に出かけていることは再々だ。ファソンが外出した日は、カンは行き先と誰に逢ったかはきちんとミン尚宮から報告させている(誰に逢ったかまでは余計だと言われそうだが、これは断じて嫉妬ではない。妻引いては王妃の身の安全のために王は知っていなければならないと思うからだ―とカンは自己弁護をしている)。