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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第19章 嵐の予感
王妃と二人だけで歓談など、幾ら身内だとて許されるはずがない。何という不躾なこと言う厚かましい男かと、チェジンは承誠君を射殺さんばかりに睨みつけている。
ファソンは頷いた。このままでは、以前と同じことになりそうだ。カンの側室崔凜蓮のお付き朴尚宮とやり合ったときよりもまずい。この忠義者の女官はファソンを思うあまり、時として我を忘れて暴走することがあるのだ。承誠君は王族だ。仮にも前王の弟に対して尚宮が無礼を働けば、それこそ冗談ではなく処刑ものになる。
ファソンは頷いた。このままでは、以前と同じことになりそうだ。カンの側室崔凜蓮のお付き朴尚宮とやり合ったときよりもまずい。この忠義者の女官はファソンを思うあまり、時として我を忘れて暴走することがあるのだ。承誠君は王族だ。仮にも前王の弟に対して尚宮が無礼を働けば、それこそ冗談ではなく処刑ものになる。