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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第20章 危険な駆け引き
「いや、そのお心がけは中殿としては実にご立派なものです。さりながら、ファソン。あなたは、この世の現実というものをご存じない。良いですか、この世には善があるから悪がある。私たちの人生に生と死が常に隣り合わせにあるように、富める者が存在するためには貧しい者もいなければならないのですよ」
「申し訳ありませんが、私は承誠君さまのお考えにはついてゆけそうもありません。これ以上、お話ししても互いに不愉快なだけだと思いますので、失礼致します」
「申し訳ありませんが、私は承誠君さまのお考えにはついてゆけそうもありません。これ以上、お話ししても互いに不愉快なだけだと思いますので、失礼致します」