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第20章 危険な駆け引き

　むろん、カンがこれらをすべて平らげるはずもない。残った食事はすべて王宮殿で働く者たちに下賜される。これまでの王は食べ残しも平気でしていた。興味を引いたものも少しつつき、それを下げさせていた。






　カンはそんなことはしない。最初から限られた数種類だけしか箸をつけず、それらはきちんと残さず食べた。王さまのお下がりとはいえ、今はまったく手つかずの冷めたままの御膳が使用人たちにふるまわれる。