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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第20章 危険な駆け引き
あの日は、はるか昔からこの国に伝わるという詩〝梔花哀憐〟にまつわる哀しい伝説など、色々ことをカンが教えてくれた。その他にも、そんな会話も中宮殿に帰る道すがら交わしたのだ。その後、二人して中宮殿のファソンの居室に戻り、カンはファソンのチマに〝永久〟と書いてくれた。更にその後、カンはファソンを押し倒し、性急に身体を重ねて―。
まだ陽の明るい中から起こった淫らな出来事の数々を思い出し、ファソンは知らず白い頬に血を上らせた。