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第20章 危険な駆け引き

　町中で承誠君に遭遇したのは半月近くも前のことだ。王宮に戻った後、ファソンはカンにもチェジンにさえも、そのことは話さなかった。心配をかけたくないと思ってのことだったが、今となっては話した方が良かったかもしれない。まったく、今日は後悔することばかりではないか。




―これだからいつまで経ってもチェジンに中殿らしくないってお小言を言われるんだわ、私。




　ファソンは自嘲気味に心の中で呟いた。