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第20章 危険な駆け引き

　先ほど、内官に聞いたとおりの話を門番は同僚に話してやる。



「何でも後宮の若い女官と内官が密通したんだと。二人は世を儚んで心中したらしい」





　女官と内官の恋愛はご法度である。内官は既に去勢して男性機能を失った宦官だし、内々の恋愛は尚宮たちも大目に見ているが、たまに本気になってしまう若い者たちもいるのだ。そういう場合、悲劇が往々にして起こる。