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第22章 山茶花の夢

「あなたが望むなら、私は良き王となろう。あなたが民を労る王となることを望めば、私は、あなたの望むとおりの王となる。いや、王になどならずとも構いはしない。あなたと二人、どこか都から離れた遠い場所へ行って、あなたと二人だけで暮らすんだ。あなたさえいれば、私は何も要らない。ただ、あなたさえ傍にいて、こうしていつもあなたをこの腕に抱いていられれば、私は本当に他に何も望むものはないんだ」