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第24章 真実が明らかになる瞬間

　承誠君の眼が完全に光を失い、その瞳に何も映さなくなった時、ファソンは彼の頭を抱きかかえたまま、号泣した。




「軽蔑などしません。どうかせめて、これからはお心安らかにお眠り下さい」




　承誠君は名を慎（シン）という。賢宗の叔父に当たり、王族出身の母を持ちながらも幼くして王宮を出され、不遇な生い立ちを遂げた王子だ。