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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第5章 契約結婚と本物の恋
上流両班の息女として育ったファソンは、洗濯など実は一度もしたことがない。慣れない仕事は尚更、手間も時間もかかるのは当たり前のことだ。
しゃがみ込んでいたファソンは立ち上がり、腰や背中を拳で叩いた。
「うー、肩は凝るし腰もだるいし、最低だわ」
格闘したお陰で、洗濯物はあらかた終わった。後はこれらをすべて干せば終わりである。とはいえ、小柄なファソンにとっては、干す作業もなかなか骨の折れる作業であることに変わりはない。