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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第5章 契約結婚と本物の恋
カンは最後まで言うことはできなかった。ファソンの平手が彼を直撃したからだ。
パッチーンと小気味の良い音が響き渡り、我に返ったファソンは蒼褪めた。
「私ったら、何てことを」
ファソンはその場に膝を突いた。
「申し訳ございません、国王殿下」
幾ら鷹揚なカンでも、ただでは済まないと思った。彼があまりに気さくに接してくれるから、つい友達感覚で対してしまうけれど、彼は王なのだ。ファソンにその自覚が足りなさすぎたのは間違いない。
パッチーンと小気味の良い音が響き渡り、我に返ったファソンは蒼褪めた。
「私ったら、何てことを」
ファソンはその場に膝を突いた。
「申し訳ございません、国王殿下」
幾ら鷹揚なカンでも、ただでは済まないと思った。彼があまりに気さくに接してくれるから、つい友達感覚で対してしまうけれど、彼は王なのだ。ファソンにその自覚が足りなさすぎたのは間違いない。