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第31章 再会

　一体、サスは誰に対しても無愛想だ。見かけも凄腕の剣士そのものだし、何より彼が纏う空気には殺気とまではゆかないが、抜き身の刃のようなものがある。容貌も整ってはいるものの、切れ長の眼には隠しがたい鋭さが宿っているから、大抵の人はサスと道ですれ違えば、そそくさと通りすぎようとする。






　精悍ではあるけれど強面の外見にも物怖じせず、サスに近寄るのは幼い子どもだけだ。子どもは大人と違って見かけに惑わされない。