この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第5章 契約結婚と本物の恋
我こそは国母にという一心で選考試験に臨む少女たちの心を踏みにじる行為ではないだろうか。
「それで、既に決まった未来の中殿さまは、選考試験には参加していないの?」
「さあな。元々は一次選考から参加はさせる予定だったらしいぞ。もちろん、その娘が一次、二次と勝ち抜いて最終選考で中殿に選ばれるという筋書きは予め決まっていたらしいが。苦労知らずの乳母日傘で育ったそのような娘、どうせ気位ばかり高い鼻持ちならない女に決まっている。だから、私の方も見合いをすっぽかしてやった」
「それで、既に決まった未来の中殿さまは、選考試験には参加していないの?」
「さあな。元々は一次選考から参加はさせる予定だったらしいぞ。もちろん、その娘が一次、二次と勝ち抜いて最終選考で中殿に選ばれるという筋書きは予め決まっていたらしいが。苦労知らずの乳母日傘で育ったそのような娘、どうせ気位ばかり高い鼻持ちならない女に決まっている。だから、私の方も見合いをすっぽかしてやった」