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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第33章 血まみれの剣と花

ソンヒョンが溜息をついた。
「しかし、そなたの無実を証すのは難しいぞ、夢龍。あまりにも状況証拠が揃いすぎている。俺なんかは、かえって証拠が揃い過ぎていて、不自然だと思う。血染めの短剣、殺された男、その場で気絶していた夢龍。これでは、自分が殺したと名乗っているようなものだ。普通、人を殺せば、その場からすぐに逃げ出すはずじゃないか。自分が殺した亡骸の傍でひと晩も眠りこける阿呆はおらんだろう。かといって、それで、そなたが無実という話にはならないが」
「しかし、そなたの無実を証すのは難しいぞ、夢龍。あまりにも状況証拠が揃いすぎている。俺なんかは、かえって証拠が揃い過ぎていて、不自然だと思う。血染めの短剣、殺された男、その場で気絶していた夢龍。これでは、自分が殺したと名乗っているようなものだ。普通、人を殺せば、その場からすぐに逃げ出すはずじゃないか。自分が殺した亡骸の傍でひと晩も眠りこける阿呆はおらんだろう。かといって、それで、そなたが無実という話にはならないが」

