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第33章 血まみれの剣と花

「大体、あの短刀からして俺の持ち物ではない。見たこともないものだ。俺もすぐに傷を検めたんだが、心臓をひと突きされたのが致命傷になっていた。他に傷痕はなく、殴られた痕跡もなかった。つまりは、そのひと突きだけで咎人は男を殺したという寸法になる。それだけの凄腕を持つのは素人ではない」






「それは俺も考えたな。まあ、隠密を務めたそなたの剣技であれば、できないこともないだろうが」