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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第35章 華麗なる変身

男にしてはやや色白ではあるが、綺麗に弧を描いた眉、ややつり上がった棗型の双眸は冴え冴えと輝き、秀でた鼻筋は整い、唇だけが朱を点じたように紅い。まさに、女装して色町に紛れ込めば、一国の王の心さえ動かし得るのではと思うほどの美姫に変ずるだろう。
身の丈は高い方ではないけれど、低いということもない。浅黄色のパジチョゴリは絹製で、この若者が相当名のある両班家の御曹司であると想像するのは難くない。あっさりとしたパジのように見えるが、よく見ると、唐草模様が金糸銀糸で一面に縫い取られている豪奢な衣装だ。
身の丈は高い方ではないけれど、低いということもない。浅黄色のパジチョゴリは絹製で、この若者が相当名のある両班家の御曹司であると想像するのは難くない。あっさりとしたパジのように見えるが、よく見ると、唐草模様が金糸銀糸で一面に縫い取られている豪奢な衣装だ。

