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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第5章 契約結婚と本物の恋
髪の毛に触れられただけなのに、直接膚を愛撫されかたのような、危うい熱。小さな焔が髪先に点り、それが大き焔となり全身にひろがって、身体ごと彼から与えられた熱に灼き尽くされるかのようだ。
―好きだ。
彼は確かにそう言った。けれど、彼の気持ちを知って両想いだからと判っても、事態は何も変わりはしない。
彼を受け容れることは容易いが、その先はどうなる? 彼は王だから、いずれ正妃を迎えることは判っている。その時、自分はどんな顔をして彼の側にいれば良い?
―好きだ。
彼は確かにそう言った。けれど、彼の気持ちを知って両想いだからと判っても、事態は何も変わりはしない。
彼を受け容れることは容易いが、その先はどうなる? 彼は王だから、いずれ正妃を迎えることは判っている。その時、自分はどんな顔をして彼の側にいれば良い?