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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第5章 契約結婚と本物の恋
ファソンの問いに、カンは黙り込んだ。ややあって、照れたように笑う。ファソンの大好きな少年のような笑顔に、鼓動が速くなる。
「ちゃんと書いてるさ。夜は書けないから、昼間にちょっと政務の合間に」
「まあ、駄目じゃない。お仕事をするときはちゃんと仕事に集中しなければ」
「爺の眼が光っているから、そこまではできないんだよ。上に上奏書を乗せて、下に書きかけの原稿を置いて書くんだ。で、爺が入ってきたら、すぐに上奏書を読むふりをする」
「ちゃんと書いてるさ。夜は書けないから、昼間にちょっと政務の合間に」
「まあ、駄目じゃない。お仕事をするときはちゃんと仕事に集中しなければ」
「爺の眼が光っているから、そこまではできないんだよ。上に上奏書を乗せて、下に書きかけの原稿を置いて書くんだ。で、爺が入ってきたら、すぐに上奏書を読むふりをする」