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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第6章 真実と愛情の狭間で
その日の午後、ファソンはお付きの尚宮とチェジンを伴い、大妃殿を訪れた。何か手土産が必要かと、葛と寒天で作ったゼリーをよく冷やしたのを涼しげな玻璃の器に形よく盛り、それを小卓に乗せて運ばせる。
大妃殿の前に控えていた馬尚宮に到着を告げると、馬尚宮は大妃の意向を伺いにいった。ほどなく入るようにと言われ、馬尚宮に案内されて庭から続く階を昇り殿舎に入る。
女官が外側から両開きの扉を開け、ファソン、お付きの尚宮、チェジンの順で入室した。
大妃殿の前に控えていた馬尚宮に到着を告げると、馬尚宮は大妃の意向を伺いにいった。ほどなく入るようにと言われ、馬尚宮に案内されて庭から続く階を昇り殿舎に入る。
女官が外側から両開きの扉を開け、ファソン、お付きの尚宮、チェジンの順で入室した。