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第6章 真実と愛情の狭間で

　ファソンにとっては、あまり知りたくなかった母の独白だ。ファソンは恐る恐る訊いた。

「お父さまと結婚したのを後悔している？」

「いいえ」

　この時、ヨンオクはきっぱりと言った。

「後悔はしていないわ。でも、彼の手を取れば良かったと今も思うことがあるのも確かなの」



「どちらとも決められないのね？」