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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第6章 真実と愛情の狭間で
「ファソン。親が決めた相手に文句も言わずに嫁ぐのは、両班の娘として生まれた宿命のようなものよ。私やあなただけじゃなく、他の大勢の女人も同じことだわ。皆、何も言わないけれど、好きな男がいるのに他の男に嫁がされ、泣いた女もいるでしょう。そんな中で、あなたは心からお慕いする方にめぐり逢えた。そして、その方の妻になれることが決まっている。それがどれだけ幸せで恵まれたことか。あなたは考えてみたことがあって?」
「お母さま」