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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第9章 水仙の妖精

ファソンは改めて我が身を見た。萌葱色のチョゴリに鮮やかな牡丹色のチマ、人妻らしく長い漆黒の髪は結い上げて、蒼い鳥を象った簪を挿している。菫青石(アイオライト)を鳥の形に象った簪は良人国王からまだ結婚前に贈られたものだ。
磁器のような白く透明感のある膚、燦めきを放つ黒曜石の瞳、朱を点じた可憐な唇。この季節に咲く水仙のように美しいのは以前と変わらないが、王の寵を得てからというもの、可憐な蕾が一挙に開くように匂いやなか色香が加わった。
磁器のような白く透明感のある膚、燦めきを放つ黒曜石の瞳、朱を点じた可憐な唇。この季節に咲く水仙のように美しいのは以前と変わらないが、王の寵を得てからというもの、可憐な蕾が一挙に開くように匂いやなか色香が加わった。

