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第9章 水仙の妖精

「今、そのことで実家が大揉めに揉めているの。それで、弱り切ったお父さまが私に帰ってきて欲しいと殿下(チヨナー)にお願いしたの」


「なるほど。それで愛妻家の若さまがファソンをやっと実家に帰らせてくれたってわけか」

　ファソンは早口で言った。


「おじさん、今日は失礼するわね」



「ああ、奥方さまのこと、お大事にな」