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第10章 秘め事

「さりながら、本当に舞えるのか？」

　幾ばくかの疑いを含んだ視線を向けられ、ファソンは真っ赤になった。

「舞えるわよ。そんじょそこらの色っぽい妓生も真っ青になるくらい華麗に踊れますよ」

「では、是非、一度、そなたの舞を所望するとしよう」



「判ったわよ、受けて立つわ―じゃなくて、ひと差し舞わせて頂きます。私の話を信じてないのね。カン」