パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第11章 哀しい誤解と王の嫉妬

　それにしても、別れ際のソンジュの愁いに沈んだ顔は、ファソンも見ていられないほどだった。予期せず彼から告白めいた科白を告げられ、ファソンはソンジュの恋情を知ってしまった。





　知らずに終われば気が楽だったのにという想いは正直ないといえば嘘になる。でも、一人の男性が真摯に自分に想いを寄せ、打ち明けてくれたことを自分も真摯に受け止め、その想いに応えたい。そう思うから、自分には大切な男がいるのだと正直に打ち明けた。