パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第11章 哀しい誤解と王の嫉妬

　思えば、と、ファソンは五日前の夜を思い出していた。あの夜も、カンはどこかこれまでと違っていた。いつになく執拗で、ファソンが泣いて許しを請うても、容赦なく責め立ててきた。





　あの時、既にカンはソンジュとの一件を知っていたに違いない。だから、苛立って常の彼とは別人のようにファソンを手酷く抱いたのだろう。だが、カンもカンだ。何故、あの時、知っていると教えてくれなかったのか。